城西ハウスコラム、今回は
耐震等級って何??
について、解説させていただきます。
■家を建てる時、購入する時、家の耐震性は気になりますよね?
家を建てたり、購入する際、耐震性は話題に挙がりますよね。
地震大国である日本においては、いつか来る大地震に備える為に重要です。
地震の強さが建物にどう作用するか、一般のお客様には分かりにくい状況が長く続きました…
そういった反省から良質な住宅を安心して取得しお住まいいただけるよう、
一目で分かる表示基準として示されたのが、「耐震等級(倒壊等防止、損傷防止)」でした。
■倒壊しやすい建物とは?
この数十年間だけでも、阪神・淡路大震災、新潟県中越地震、東日本大震災、
熊本地震など、震度7を記録する地震は幾度と無くやって来ました…
木造住宅の場合、地震による大きな力が加わると、大きく変形します。
すると柱と梁、土台の接合部分が外れたりしてしまい、倒壊に至るのです。
工法別では、鉄骨造やRC(鉄筋コンクリート)造が耐震性に優れ、
木造はそれに続きます。
ただ最近では木造の耐震性も高くなり、鉄骨造とそれほど変わらない水準にまで向上してきました。
その背景に、2000年の建築基準法改正があります。
その為、どの工法でも現在、耐震性にそこまで不安を抱える必要は無くなってきています。
但し直下型の地震では縦方向の揺れにより、
柱が土台から抜けてしまったという事例もあります。
強度を高める為に、木造住宅であれば筋交いや構造用合板で強化した耐力壁をつくります。
この耐力壁が少ない、あるいは配置のバランスが悪い場合、
破損・倒壊しやすいという事になります。
現在の建築基準法では、耐力壁の量やバランスを考え設計する事が義務付けられています。
■耐震等級とは?
耐震等級は2000年に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律」で、
施主に分かりやすい耐震性の基準として誕生しました。
その耐震性能は等級1から3まで、3段階に分けられています。
等級2は等級1の1.25倍、等級3は等級1の1.5倍の強さと定義されています。
一般的には等級が上がる程、柱や梁が太くなり、
窓などの開口部を小さくする必要が出てきたりと制限は出やすくなります。
▼耐震等級1⇒建築基準法の耐震性能を満たす水準
いわゆる、新耐震基準を満たしている水準です。
数百年に一度程度の地震、震度6強から7程度の地震で倒壊しない程度
倒壊はしないが、一定の損傷を受ける事は許容しているとも言えます。
▼耐震等級2⇒耐震等級1の1.25倍の地震に耐えられる水準
長期優良住宅では、耐震等級2以上が認定の条件です。
災害時の避難所として指定される学校等の公共施設は、耐震等級2以上が必須です。
▼耐震等級3⇒耐震等級1の1.5倍の地震に耐えられる水準
住宅性能表示制度で定められた耐震性の中でも最も高いレベル
災害時の救護活動、災害復興の拠点となる消防署や警察署は、
その多くが耐震等級3で建築されています。
■地震に強い建物を建てるには
地震に強い建物を建てるには、
・筋交いを入れ、構造用合板を使用する
・床にも構造用合板を張る、軽い屋根材を使い、揺れにくくする
・柱と梁の接合部に接合金物を取り付ける
・ベタ基礎でコンクリートを厚くする
・集成材等の強度の高い木材を使う、金物工法にて木材の加工を減らす
こういった施工が必要になります。
壁を増やしたりすれば当然ながら間取りプランに制限が出たり、
コストも上がってしまいますが、地震に強い家をつくるには必要でもあります。
ご家族と毎日をどう過ごし、どんな未来を思い描いているのか、
ご家族様とご一緒に是非じっくり考え、住まいの耐震性についてご検討してみてください。
以上、今回は耐震等級についてのコラムでした。
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