▽土地をご購入いただき注文住宅を建てる場合
ご購入にかかる諸費用は建売物件のご購入よりも少し増えます。
・借入先の金融機関によっては土地のお引渡し時に土地分の融資をしてからすぐに土地分の融資に対
するご返済が始まり、建物が完成しお引っ越しをされるまでの間、現在のお家賃と土地分の融資に対す
るご返済が二重払いとなる可能性がございます。金融機関によっては建物完成まで土地分の融資に対
するご返済が始まらないケース、もしくは建物完成までは元金据置きと言って、金利のみご返済いただく
ケースもございます。
・土地のご購入に際し、特に個人売主の土地の場合は古家有りの状態でのお引渡しとなる事も多く、
その場合は古家の解体費負担や場合によっては土地の測量費負担等が発生するケースがございます。
古家有でのお引渡しとなる土地はその分、その点を加味して土地価格に反映させている事が多い為、損
という訳ではありません。
・建物の建築にかかる費用はピンキリですが、仮に 20~25 坪程度の二階建て3LDK を建築するとすれ
ば、工務店や設備仕様にそこまでこだわりが無く、主に間取りだけご自身で決めていきたいという場合、
建物本体価格で 1,500~1,700 万円程度、その他地盤調査及び改良費や水道等のライフライン接続費
用、設計費や外構工事費を含め 2,000 万円程度見ておけば問題無いと思います。工務店や各工務店独
自の工法、設備仕様に関しこだわりがある場合、例えば住宅展示場に入っているような大手ハウスメーカ
ーさんですと、同じ大きさの建物であっても簡単に 3,000 万円、4,000 万円となるケースがございます。
■建売物件をご購入いただく場合
・注文住宅に比べて登記の融資も1度なので諸費用を抑えられ、ローンのご返済も建物のお引渡し後か
らという点では、ご安心いただけます。
・注文住宅を建てる場合と異なり、土地建物総額での販売価格に地盤の調査及び改良費、ライフライン接
続費用、設計費や外構工事費等、建物の建築にかかる付帯費用が全て含まれており、資金計画面では
シンプルです。
・必ずと言って良いほど、何かしら間取りや設備仕様、広さ等の面でご希望には合わない点も出て参りま
す。
■中古戸建をご購入いただく場合
・基本的には上記、建売物件をご購入いただく場合と似ています。
・とは言え築 5 年以内の築浅と呼ばれる物件はあまり新築の建売物件とお値段が変わらず、築 10~15
年程度の物件ですとお値段は下がりますが、それなりにリフォームにもお金がかかります。
(不動産の価格を占める割合の多くは土地代で、土地代は建物代と異なり減価償却しない為、
築数年の中古戸建ですとあまり新築とお値段が変わりません…)
・新築の建売物件ですと建物主要構造部分の 10 年保証や地盤の 10 年保証、白蟻の 5 年保証や各設
備のメーカー保証が必ず付きますが、中古ですと仮に残存期間があったとしても、保証を引き継げないケ
ースが多いです。
・リフォームにかかるお金や保証関係を加味し、良いものに出会えるかが大切です。
■中古マンションをご購入いただく場合
・防犯面やワンフロアでの生活等、メリットは沢山ございます。
・管理費や修繕積立金、場合によっては駐車場代や駐輪場代等、毎月の経費がかかります。管理費や修
繕積立金は築年数が浅ければ浅いほどお安く設定されておりますが、段階的に金額が上がるよう設定さ
れており、同じ金額が続くと考えてはいけません…
一戸建てと同じく、結局別途貯蓄が必要です。住宅ローンとそれら毎月のランニングコストを足して月々
のお支払い額をご予算内にしようと思うと、マンションの場合は一戸建てよりもご予算を 1,000 万円以上
下げて探さなければなりません。